企業サイトが失敗する原因は企業文化との衝突にあり

企業サイトを制作して、運営していくに当たって、何を目的に企業サイトを立ち上げるかは、特に問題になることはありません。
単純に、販路拡大の手段であったり、企業ブランドの価値増大であったりと、その期待は非常に大きいものがあります。

しかし、実際に企画設計段階で、最も厄介なことは、キーワードの選定やターゲット設定などの戦略論の部分ではなく、もっと根深いところにあるのです。

企業にはそれぞれ体質というものがあり、企業カラーとして特徴あるものから、非常に窮屈で保守的な古い体質を引きずって、自らの動きを制限するものまで、バリエーションに富んでいます。
経営者が変わった途端、企業風土も変わったということがあるように、企業体質は経営者に大きく影響を受けている面も否めません。

大企業の場合は、創業者の意思や理念が企業体質に現れているために、柔軟すぎる発想は排除されます。
質実剛健な発想が歓迎されるようです。

新進気鋭のベンチャー企業は最先端を意識するので、比較的自由を好みます。
自由すぎて纏まりがないというデメリットもありますが、勢いを味方につけることで乗り切ろうという雰囲気がありますね。

企業サイトも企業風土や文化などを少なくとも反映する必要があり、質実剛健系の企業は思考の柔軟性に欠く傾向があるために、本来のウェブサイトの自由さを奪ってしまう弊害があります。