選択肢の多さは迷いを誘発し行動を先送りする
こんなCMを見たことありますか?
乳児を伴った若い夫婦が、ベビーカーの購入を検討しているシーン。
店員とともに夫婦は、様々なベビーカーが並んでいる前を行ったり来たりしています。
結局、この若い夫婦はベビーカーを買うことはありませんでしたので、店員の表情は冴えません。
これはどういうことなのでしょう。
たくさんのベビーカーが並べられていれば、お客さんは選択の自由を喜ぶはずではないのでしょうか。
様々なベビーカーの特徴を店員に聞きながら、子育てライフをイメージして購入に至るはずなのですが、実際は購入が見送られてしまいました。
では、その後、ベビーカー販売担当の店員はどういう行動を取ったと思いますか?
十数点ものベビーカーを並べていたのを、わずか4点にしたのです。
売れ筋の上位4点にしたのか、利益率の高いベビーカーを4点選んだのかはわかりませんが、以前やってきた若い夫婦は、あっさりとベビーカーを購入していったのです。
ここで学べるのは、選択肢の多さが必ずしもコンバージョンへと結びつくSEOとは違うということです。
恐らく選択肢の多さが迷いを生じさせ、購入への不安が増したのでしょう。
選択肢の多い状態でベビーカーを選び購入すると、後々、あの時横にあったベビーカーを買っていたら、というような後悔が頭に浮かんだのかも知れません。